危うく偽物VENTUSを掴みかけた話 [フリマ購入前の確認ポイントまとめ]

ACTIVITY

はい、タイトルの通り。
今回は偽物を買わずに済みましたが、
最後はなんともモヤッとした結末でした…。

まずはこの記事を読んで下さっている皆さんにお伝えしたいこと。
「フリマサイトでの商品購入時は、本物かどうかのチェックを忘れずに!」
ということ。

注意喚起の意味も込めて
 ・ことの顛末
 ・真贋見極めのチェックポイント
などについて、まとめたいと思います。

※※※注意事項※※※
本記事で紹介している手法は、「確実に本物・偽物を見極められる」というものではなく、「ゴルフ好きの素人が収集した情報をまとめた」内容です。

こちらの内容を参考にし、万一模造品を購入してしまった場合でも、当サイトでは責任は負いかねます。
あくまで中古品の売買は自己責任でお願いいたします。

なにが起こったのか

まずは簡単にことの顛末をご説明します。
舞台は某有名フリマサイト。

初代VENTUSブルーにもだいぶ慣れてきて、
もうちょっとハードな VENTUS TR ブルー も気になり始めました。
暇さえあれば、フリマアプリを覗く日々。
(注:タイトルにVENTUSと書きましたが、探していたのはTRです。わかりやすくするためタイトルにはVENTUSと書いています)

しかし、条件にピッタリ合う中古品ってなかなか出てこないんですよねぇ。
長さ、スリーブ、そして一番大事な”価格”。

そんな時、「探し求めていた1本」がポロッと出てきました。

用事の時間が迫っていたため、「すぐに売れてしまうかなぁ…」などと心配しながら、一旦お気に入りに登録。

2時間後に改めて見てみると、売れずにまだ残っているではないですか。

危うく勢い余ってそのまま購入しそうになりましたが、
ここは冷静に”ちゃんと本物かどうか”のチェックです。

初代、24も然りですが、VENTUS TR については
メーカー公式HPでも注意喚起がなされているほど、
模造品(偽物)が出回っているようです。

[公式アナウンス]
【模倣品にご注意ください】 VENTUSおよびVENTUS TRシリーズの模倣品が複数確認されております。

ちなみに公式でアナウンスされている偽物の事例は以下の通りです。

  • Velocoreテクノロジーの印刷がない、印刷位置が異なっている。
  • スペックにないフレックス。
  • スペック部分の字体が異なっている。
  • TRロゴのカラーが異なっている。

で、今回違和感を感じたのが
 「TRロゴのカラーが異なっている。」
という部分。

「色味」の話なので、撮影や閲覧の環境で見えかたは変わりますが、
見れば見るほど、公式HP記載の偽物の色に近いように感じてきました。

「本物である確率が高い」という確信を持てなかったため、
チェックポイントについて質問コメントをしました。
(チェックポイントは後述)

返事を待つこと約3時間…

はい、出品ごと削除されていました。

もちろん他の事情も考えられますが、
まぁ正直…限りなく黒に近いですよね。

ちなみにこの某フリマサイト、
「どう考えても偽物」のゴルフクラブもバンバン売られているので、
くれぐれも注意して下さい。
(明らかな偽物販売者にたいして、「よかった」評価が付けられているのを見るととても悲しい気持ちになります…)

今回の見極めポイント

上記で色味の違和感について説明しましたが、
他にも”怪しいポイント”はいくつかありました。

  • fujikura のロゴ横にシリアルが見えない
  • TR のフォントが、やや細く見える
  • VELOCORE のフォントがところどころ違うように見える

こんな感じでどうも確証に乏しかったため、
まずは画像でセルフチェックです。

figma(無料の画像編集webアプリ)を使って、本物とロゴが合うかどうかを確認です。
手順はこんな感じ。

で、こちら私の手持ちのVENTUSと、
某大手中古ショップの物との比較。

重ね合わせるとこんな感じになります。

撮ってる角度が違うため、完全にぴったりは合いませんが
本物同士だとこれくらいには合致します。

で、今回の物は同様の手順で重ねると、ロゴがめっちゃズレてました。
※出品物が「確実に偽物だ」と断言できないので、画像の掲載は控えております。ご了承下さい

疑念が拭えない、というよりむしろ大きくなっている私は、
出品者に承認について質問をすることにしました。

結果、決め手となった質問内容は以下の3点です。

  • シリアルは記載されているか?
  • シャフト重量を教えてほしい
  • 出品者の購入経路を教えてほしい

それぞれ詳しく見ていきます。

<シリアルの有無>

これはVENTUS固有の確認項目ですが、
Fujikuraの隣(ヘッド側)にシリアル番号の記載があります。
以下画像の赤丸部分です。

固有の番号になるため参考画像は掲載できませんが、
大手系のオンラインショップで中古品を確認してみると分かりやすいです。

VENTUS以外のシャフトについては、それぞれ固有の記載がある可能性があるので、調べてみてください。

<シャフト重量>

これは比較的他の製品にも応用できるかと思われます。
偽物の場合、正規のものより重量が重くなることが多いようです。

特にカーボンシャフトだと、様々なメーカー固有の技術が詰め込まれているはずなので、
たしかに”外側だけ真似した偽物”が、本物と同じような重量でキッカリ作るのは難しそうです。

重量は割と分かりやすい指標のひとつになります。
ただし、グリップやスリーブによって実際の重量とメーカー公表値がズレるため、その点は頭に入れておくとよいでしょう。

<出品者の購入経路>

これも結構わかりやすい指標になります。
判断基準としては、

▼出品者自信もフリマで購入していた場合、偽物の可能性が上がる
(出品者自身は本物だと考え出品していても、そもそも偽物だった可能性があります)

▼安全性の高い経路で入手していた場合、偽物の可能性は下がる
(ただし、悪意をもって嘘をついている可能性は拭いきれません)

こんな感じになります。
ただ、この点はあくまで「可能性が上がる/下がる」だけで、
確実な判断基準にはならない点は注意が必要です。

チェックポイントまとめ

私が使っている、本物か偽物かのチェックポイントをまとめるとこのようになります。

  • 公式や、信用できるソースの注意喚起と近似点はあるか
  • ロゴやフォントが、正規品と合致するか(重ねて見るとわかりやすい)
  • シリアルや、正規品の証明の有無
  • シャフト重量の公式スペックとの差異
  • 出品者の入手経路

プラスアルファで、下記も判断のポイントになる場合もあります。
・相場価格より異様に安い
 →なるべく安く手に入れたい気持ちはわかりますが、
  極端に相場より安いものは避けるほうが無難です。
今回は「相場より2,000円~3,000円ほど安い」という、
早く売ってしまいたい人であれば出品し得る絶妙な価格だったため、判断に迷いました…

・出品者が、ゴルフ用品を大量に出品していないか
 →業者のごとくゴルフ用品を出品しているユーザーがいますが、
  こういう場合、必然的に偽物の可能性も高まると思っています。
  ”自分で使っていそうかどうか”も、割と重視しているポイントです。

ありきたりな表現になってしまいますが、
私はこれらの指標を総合的に見て、判断しています。

裏を返せば、多くが疑念を強める要素だったしても、
一つだけ「きっと本物だろう」と思わせる強い要素があったとしたら、
この出品者から購入していた可能性は非常に高いです。

今回は「出品削除」という結果だったため回避できたものの
つくづく個人取引はリスクと隣り合わせだということを実感しました。

最後に。そしてサイト側に思うこと。

こうしたポイントに気をつけておけば、
あからさまな偽物を掴むリスクはかなり下がると思います。

ただ、繰り返しになりますが、
確実に真贋を判断できるわけでは無いこと
と、
中古品の売買は飽くまで自己責任である点は忘れないで下さい。

さらに、偽物の製造技術も年々上がっているという話も聞きます。
いずれはこれらのチェックポイントでも、回避できない日がくるかもしれません。
不安な方は、正規ルートでの購入をオススメします。

そして、今回一番モヤッとしたのは
「売れてしまえばラッキー、バレそうになったら削除して逃げちゃえばOK」
という状況で、出品者が未だに、何事もなかったかの如くサイトを利用できてしまっていることなんですよね…

出品削除されちゃうと、該当のアカウントすら分からなくなっちゃいます…

ちなみに、このサイトが「偽物の出品」撲滅に取り組んでいることは知っています。
その一方で、上記の通り「怪しいアカウントが野放しになっている」ことがなんともスッキリしない結末でした。

クリティカルな質問を投げた途端、出品が削除。
…それって、「バレそうだから逃げた」としか思えないですよねぇ。。
(もちろん、他の理由もゼロではないとは思いますが)

といった具合で、本日はコーヤマの注意喚起とモヤモヤ話でした!
みんな偽物買わないように注意してね!
けっこう普通に売られてるよ…

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