みなさんこんにちは。コーヤマ・リョージです。
ちょっと間が空いてしまい、先日久々のラウンドに出た所
ティーショットのFWキープ率が
過去最低を記録するという悲劇に見舞われました…
振り方やら何やらいろいろイジっていた弊害なのか
成長過程と捉えるべきなのかは難しいところですが…
「ドライバーショットがうまくまとまらない!」
というお悩みをお持ちのゴルファーは
相当多いのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けて(というか私に向けて)
ティーショットが散らばってしまう要因を整理しました。
球の方向は何で決まるのか?-打ち出し方向 & 曲がり-
まずは、
「球が飛んでいく方向は何で決まるのか」
という点をチェックしましょう。
影響する要因はズバリ
1.打ち出し方向
2.曲がる方向(プラス曲がり幅)
この2点が球が飛ぶ軌道に影響しています。
逆に言ってしまえば、この2つを制御できれば
ティーショットを狙った方向に打てるということですね!!
(それが上手くいかないから皆苦労するのですが…)
打ち出し方向が3種類(左に出る、まっすぐ出る、右に出る)
曲がる方向が3種類(左に曲がる、曲がらない、右に曲がる)
それぞれが組み合わせとなり
飛球軌道の種類は以下の通り
全9パターンとなります。

一番左から
①左に打ち出し → 左に曲がる 「チーピン」
②左に打ち出し → そのまま真っ直ぐ 「ひっかけ」
③左に打ち出し → 右に曲がる 「フェード」
————————————————————————————
④真っ直ぐ打ち出し → 左に曲がる 「ドロー or フック ※」
⑤真っ直ぐ打ち出し → そのまま真っ直ぐ 「ストレート」
⑥真っ直ぐ打ち出し → 右に曲がる 「フェード or スライス ※」
————————————————————————————
⑦右に打ち出し → 左に曲がる 「ドロー」
⑧右に打ち出し → そのまま真っ直ぐ 「プッシュアウト」
⑨右に打ち出し → 右に曲がる 「スライス」
※は、曲がり幅の強さで変わります
9種の弾道を整理すると、上記のようになります。
(厳密には異なる呼び方をされる場合もありますが、
簡略化のため上記とします)
ボールをフェアウェイに収めるには
このようにまとめて見ると分かりやすいかと思いますが、
ボールをフェアウェイ内(コース内)に着弾させるには、
③~⑦ いずれかの球筋が必要となってくるでしょう。
①/②もしくは⑧/⑨の球筋では
OBやコース外に着弾する確率がぐっと高まってしまいます。
注)「アドレスで、狙った方向に向けている」ことが前提となります。
仮に⑨の大きなスライスを打ってしまった場合でも、
アドレスが大きく左にズレていればコース内に収まる可能性もあります。
打ち出し方向はフェースの向きが9割
軌道の種類を理解したところで、
もう少し踏み込んでみましょう。
まずは
「打ち出し方向が安定しない理由」
の確認です。
そもそも、打ち出し方向は
何によって決まるのでしょうか?
答えは
「インパクト時のフェースの向き」
です。
※スイング軌道も若干影響はしますが、
その度合いは極小のため今回は無視します

・★がターゲット
・点線の矢印がスイング軌道
・色付き矢印がボールの出球方向
上図のように、スイング軌道がターゲット方向に沿っていたとしても
フェースの向きによって打ち出し方向は変化します。
何度くらい許容されるのか
では、ティーショットをコース内に収めるには
打ち出し方向は、どれくらいのブレまで許容されるのでしょうか?
おおよそですが、パー4、5のコースの場合
コースの幅が25~40ヤードほどと言われています。
メートルに換算すると約23~36mです。
コースセンターを狙ったとすると、
左右にブレても良い幅は
10m~20m弱ほどとなります。
そして下図が200m(約220ヤード)飛んだ場合の
打ち出し角度のブレによる、左右のずれ幅です。

※図示した三角形の実際の角度とは異なります
5°ズレると200m先では17.5m
10°のズレになると、なんと35mもターゲットからズレることとなります。
(しかも、一切球が曲がらずに飛んだとして、です)
つまり、飛距離によっても変わりますが
220ヤード前後飛距離が出る場合、
フェースのブレ幅の許容範囲は
広いコースでも「6°未満」
狭いコースでは「3°未満」
に、それぞれ収める必要があります。

少々大雑把ではありますが、
上記がそれぞれ概ね3°、6°のラインです。
[独学で目指せ100切り!]ゴルフが難しいのはなぜ?抑えておきたいポイントまとめ
こちらの記事でも書きましたが、
ゴルフスイングという大きな動作の中で、
この程度のブレ幅に抑えるのがどれくらい難しいかは
経験が豊富な人ほど、身にしみて理解されているかと思います。
なぜフェースの向きがブレるのか
少し前置きが長くなってしまいましたが、
ここからが本題です。
皆さん、アドレスではフェースが真っ直ぐ
ターゲットに向くように構えている(はず)と思います。
それなのになぜ、
フェースの向きがバラつくのでしょう。
理由は大きく2つあります。
1.そもそもアドレスがズレてる
2.インパクト時に開いている(または被っている)
たった2つ?と思われるかも知れませんが
大きな根本原因としては、この2つしかありません。
※ここからもう1段階掘り下げて、
「なぜインパクト時に返ってきていないのか」を考えると
その原因はかなり膨大な数になります。
そもそもアドレスがズレてる
これは分かりやすいですね。
いくらまっすぐ振れていたとしても
そもそも打とうとしている向きが違えば
思った方向に飛ぶことはありません。
ただ、この点が
ゴルフの一番厄介なポイントと言っても
過言ではないでしょう。
それこそ、ドライバーショットでは
たった5°の違いで、17m近い誤差が生じてしまいます。
2019年のルール改正から、
キャディによるアドレス方向のチェックが
ルール違反として明記されました。
このことからも、「構える向き」が
いかに重要かが伺えます。
インパクト時に開いている(または被っている)
これは自分でチェックするのが難しいですね…
しっかりとターゲットに向かってアドレスが取れていても
スイング中にフェース向きが変わってしまい
インパクト時にブレてしまっているパターンです。
そしてチェックが難しい上に、
原因が多岐に渡るため、
多くのゴルファーの悩みの種となっていることでしょう。
もしシミュレーションゴルフを打てる環境がある方は、
インパクトのスローや連続写真などを見られる場合もあるので
ぜひチェックしてみてください。
いったんまとめ
実は本記事で、ボールの「曲がり幅」についても
まとめる予定でした。
しかし「打ち出し方向」の話題のみで
想定外のボリュームになってしまったため、
ひとまずここで一区切りとさせて頂きます。
私自身、打ち出し方向だけで
この文量になるとは思っていませんでした。
それだけ、この話題だけでも奥が深いことを
改めて認識することができました。
まずここまでのまとめとしては
- ボールの飛球軌道には、「打ち出し方向」と「曲がり」が影響する
- 打ち出し方向は、フェース向きの影響が9割以上を占める
- フェース向きは、アドレスかスイングが影響している
以上3点を理解しましょう!
それでは、次回は続いて「曲がり」の要素について
深掘りしていきたいと思います!



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