「あなたは今日、自分がやりたいことを、他人のために何個我慢しましたか?」
突然ではありますが、ちょっとだけ読む手をとめて、
この記事を夜読んでいる方は今日1日を、
朝読んでいる方は昨日1日を、少しだけ振り返ってみてください。
- 朝から晩まで予定に追われ、気づけば一日が終わっている
- スマホを開くと、目的もなくSNSやニュースを眺めている
- やりたいことがあっても、いつも「あとで」で先延ばしに
気づいたら時間が溶けていた…
こんな日々を送っている方、けっこう多いのではないでしょうか。
思い返せば、私自身もまさにこういう生活を送っていました。
フリーランスとして働き始めてから数年経った今になって思い返せば、
会社員時代は自分の人生を全然コントロールできていなかったように思います。
(ただ、「フリーになれば自由になれるよ!」や「今俺はこんなに自由な生活してるぜ」みたいな自慢話をするつもりはないのでご安心ください!)
今回は「自分の時間を守る」ための一歩を踏み出すための小さなアクションを、
私の実体験もふまえてお伝えしようと思います。
一つ一つのアクションは小さくても、
意識が変われば行動が変わります。
行動が変われば人生が変化し始めます。
今回の記事が、みなさんの生活・人生に対して
少しでも良いきっかけになれば幸いです。
地味にヤバい、「人生の主権」を失うこと
まずは「人生の主権」とは何なのか、という点を明確にしておきましょう。
冒頭でも「自分の人生を全然コントロールできていなかった」
ということを書きましたが、
「人生の主権を持っている」ということは、
「自分の生活・人生をコントロールできていること」
と言えるでしょう。
生活・人生というと大きすぎてちょっとイメージつかないという人は、
「自分の時間」におきかえて考えてみると分かりやすいかもしれません。
そして「コントロール」とは、「制御する、調節する」という意味です。
ですので、「人生の主権を持つ」ということは、
「自分の生活・人生を、自分の意思を持って制御、調整する」
ということになります。
もちろん常に100%そうある必要はありません。
そもそも社会生活を送る以上、常にそうあることはほぼ不可能と言えるでしょう。
しかしそれと同時に、日々の生活の中で
「自分でコントロールする」シーンを増やしていくことは可能です。
それとは反対に、コントロールできるシーンなのに、
自分の意思や考えを後回しにしている人が多いこともまた、事実です。
意識的に後回しにしているのであれば問題ありませんが、
無意識で後回しにしている場合には、注意が必要です。
- 自分の人生なのに、誰かの予定や都合に振り回されている感覚
- 本当は「こうしたい」があるのに、それを言えず、行動できない
- それが当たり前になっていき、「なんのために生きてるんだっけ?」とぼんやり思う
こんな状態、感覚に陥っている場合には、
自分の時間をコントロールできていない = 人生の主権を失っている、と言えるでしょう。
こんな状態が続いていくと、
なんだか人生がただ流れ去っていくように感じられ、
不安ばかりがどんどん溜まっていき、
気づかぬうちに、メンタルが徐々に徐々に削られていきます。
それ、「エリクサー病」に陥ってるかも
ゲーム好きにはピンと来る方も多いかと思われますが、
「エリクサー病」もしくは「ラストエリクサー症候群」と呼ばれる事象があります。
エリクサー病とは、ロールプレイングゲーム(RPG)「ファイナルファンタジー」シリーズの回復アイテムであるエリクサーやラストエリクサーなどの高性能アイテムを死蔵させてしまうプレイスタイルを指します。
google検索AIによる概要より
「ラストエリクサー症候群」とも呼ばれ、主に入手困難なアイテムや高額なアイテムを使用せずにプレイする傾向を指します。
色々な人(特に会社勤めの方)と話していると、
実生活でもこの「エリクサー病」にかかっている人が多いように感じます。
(私自身、割とアイテムを貯め込んでしまうタイプですが…)
会社員でも、学生でも、個人事業主でも、
誰にだって「自分の人生を好きに生きる権利」があります。
その権利、使い所迷っていませんか??
「今のプロジェクトが一段落したら…」と、溜まってる有給はありませんか?
今日はあんまり気が乗らなかったのに、無理やり会社に行きませんでしたか?
もちろん、社会という枠組みで生きる以上、常に自由に振る舞って良いとはなりませんが、
あなたの手には「自由に行動する権利」(=エリクサー)があります。
そのエリクサー、いつ使いますか?
主権を取り戻そう!すぐにできるミニアクション3選
そんなことはなんとなく分かっているし、
そもそも会社の立場とか人間関係とかがあるからできないんだよ!
と、いう方も多いでしょう。
そこで、「誰にでもできるミニアクション」を3つリストアップしました。
ハードルが低い順に書いてあるので、
できそうなことがあれば、ぜひ試してみて下さい。
[人生の主権を取り戻すミニアクション]
- 「完璧なタイミングなんて永遠に来ない」ことを認識する
- 「やりたかったのに我慢したこと」を1つ書き出してみる
- 頼まれごとを断ってみる
「完璧なタイミングなんて永遠に来ない」ことを認識する
これは簡単ですね。
書いてあるとおり、”認識する”だけでよいので、
脳みそひとつあれば誰にでもできます。
人生で、何かを実行するのに100%完璧なタイミングなんて、そうそう現れません。
ちょっと大げさに、”永遠に来ない”と言ってしまっても良いくらい、きません。
これ、意外と落とし穴なのが、
「足を引っ張るのが悪い事象ばかりでは無い」
ということなんです。
「あれをやろうと思ってたら、別の楽しいイベントが発生した」
なんてこともよくあることなんですね。
私の場合、妻の妊娠がそれでした。
仕事も落ち着いて、エネルギーもやっと充電できた。
さぁ、ずっとやりたかったイベントの企画に着手しよう!
と、動き出した矢先、妻の妊娠がわかりました。
「無事に出産できてから子どもが成長して子育ても手を離れたら…」
とか考えていたら、もうきっとこのイベントを開催することはなかったでしょう。
まず第一歩として、「完璧なタイミングなんて永遠に来ない」ということを頭に刻みましょう!
「やりたかったのに我慢したこと」を1つ書き出してみる
2つ目もとても簡単なステップです。
これは脳みそに加えて、紙とペンが必要になります。
用意ができたら、
「やりたかったのに我慢したこと」
を、書き出してみましょう。
ひとつだけでも十分ですが、
どんどん出てくる人は手がとまるまで書いてっちゃいましょう!
書くということは頭のなかのアウトプット。
アウトプットは究極の「気づき」になります。
手を動かして書き出すことで、
「自分が我慢している」ことに、
しっかりと目をむけられるようになります。
ここまで進んだら、あなたの頭のなかは
「我慢していることはあるけれど、完璧なタイミングは来ないことも認識している」
という状態になっています。
頼まれごとを断ってみる
頭の中がじょじょに変わってきたら、
実際に行動してみましょう!
ここでピックアップするアクションは、
「頼まれごとを断る」ことです。
これはほんの些細なことでもよいです。
・書類チェックを頼まれたけど、他の人に回してもらう
・家で旦那さんから「◯◯取って」と言われたけれど、自分でやってもらう
こんな小さなことでも、全然OKです!
「自分がやりたくないことを溜め込まない」練習を積んでいきましょう。
繊細さんの中には、「嫌われちゃうかも」とか「相手を不快にさせてしまうかも」と
不安が湧き出てきてしまう人もいるかと思いますが、
大丈夫です、それくらいのことでは案外嫌われません。
それでも不安、という方に、一つだけメッセージをお伝えします。
「それくらいであなたのことを嫌う人は、絶対にあなたのことを助けてくれません」
まとめ:人生の操縦桿、自分で握れていますか?
私はフリーランスになってしばらくの時間が経ったからこそ、
「自分の人生がコントロール下に無い生活を送っていた」ことに気づきました。
フリーになって肩書が無くなったからこそ、
「いやなことは断ってもOKなこと」に気づきました。
(けっこう居るんです。契約外のこと平気で頼んでくる人…)
なので私の場合は、上記のステップを意識的に踏んでいったというよりは、
置かれた環境が変わり、気づかぬうちにステップを踏んでた、といった感じになります。
そして今回、後から振り返ってみた上で、
効果があったと思われることをまとめてみました。
今回は例として「自由の行使」の側面から人生の主権について考えましたが、
私たちはうっかりしてると気付かないうちにどんどん”主導権”を奪われてしまう社会に生きています。
あなたが今スマホを触っているのは、本当に自分の意思ですか?
さっきまでいじっていたアプリ、本当に「開きたい」と思って触っていましたか?
私は以前とあるエンタメ系のアプリ制作に携わっていたことがあるのですが、その職場のリーダーはこう話していました。
「いかにユーザーの可処分時間を奪い取れるかが勝負」
誰もがスマホを持つようになった現代、世界中の大企業、世界中の「頭の良い人たち」はあの手この手であなたの時間を奪おうとしてきます。
新幹線や駅にはワークスペースが置かれ、さながら社会全体が「いつでもどこでも仕事しろ」と訴えかけてきているように見えます。
恐らくこの流れは、技術の発展によってますます加速していくでしょう。
日々忙しく働いているあなた。
一度足を止めて
「自分の人生の主権」
に、今一度目を向けてみてはいかがでしょうか?
最後に名著「嫌われる勇気」から拝借します。
あなたが誰かに嫌われているということ。それはあなたが自由を行使し、自由に生きている証であり、自らの方針に従って生きていることのしるしなのです。
岸見 一郎 , 古賀 史健 (2013) 嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え ダイヤモンド社
あなたも、今日ひとつだけ “自分のための選択” をしてみましょう!
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